医療機関AI検索ラボMEDICAL AI SEARCH LAB

Googleで上位に出ていても、AIがそのページを引用するとは限らない

医療の10問で、3社のAIが検索して引用したページを調べました

AI検索

「Googleで上位に表示されていれば、AIにも引用されるのか」。医療機関のWeb担当の方からよく出る疑問です。

医療機関AI検索ラボは、地域名を含む医療の質問10問を、OpenAI・Anthropic・GoogleのAIに聞き、AIが検索した語と、回答に引用したページを調べました。

AIが引用したページの約9割は、Googleの上位10件の外だった

AIが検索した語で同じようにGoogleを検索し、上位10件と、AIが引用したページを比べました。

AI引用したページのうち、Googleの上位10件にあったもの
OpenAI9/69(13.0%)
Anthropic8/78(10.3%)
Google10/87(11.5%)

同じサイトの別のページまで含めると、28〜45%が重なりました。Googleの順位とまったく無関係ではありませんが、AIが読んで引用するのは、Googleの上位とは別のページであることが多いということです。Googleの検索を使うGeminiでも、同じ傾向でした。

当ラボのページでも、同じことが起きた

OpenAIのAIが作った検索語「東京23区 24時間 無痛分娩 夜間 陣痛 病院」でGoogleを検索すると、上位8件のうち5件(1・2・4・6・7位)が、当ラボの分娩データベースのページでした。

しかしこのAIは、当ラボのページを引用しませんでした。検索の途中で参照した83ページの中にも入っていませんでした。

AIは、質問を自分の検索語に言い換えて探している

AIは、利用者の質問をそのまま検索してはいません。10問で検索した語は、OpenAIが82語、Anthropicが20語、Googleが26語でした。

とくにOpenAIのAIは、82語のうち71語で「公式」を付けたり、特定のサイトに絞って検索したりしていました。公式サイトを直接探しに行っています。

医療機関にとっての意味

利用者が打ちそうな検索語での順位だけを見ていても、AIが何を読んで答えているかは分かりません。

AIは質問を自分で言い換えて探します。OpenAIのAIのように、公式サイトを直接探しに行くこともあります。自院の公式サイトそのものに、患者が知りたいことが書かれているかが問われます。

調べ方

  • 2026年10月8日、各社のAPI(gpt-5.6-luna・claude-sonnet-5・gemini-3.8-flash)に、Web検索ありで1問1回ずつ質問しました。渡したのは質問文だけです
  • APIの応答から確認できた検索語を、AIの回答の直後に日本・日本語の設定でGoogle検索し、上位10件までを取得しました。取得できなかった語もあり、その内訳は照合データに記載しています
  • 10問・各1回の観察で、アプリの画面での結果とは異なる場合があります
  • 質問・検索語・引用したページ・Googleの検索結果・一致の判定は、照合データとして公開しています:照合データ(CSV)

参考

Verification Reports

あなたのクリニックは、AIにどう読まれているか

患者が実際に使う質問でAIに繰り返し聞き、あなたのクリニックが候補に挙がるか、サイトのどのページが読まれ、どのページが読まれていないか、代わりにどこが挙がっているかを検証し、改善の論点に整理します。正式提供は準備中ですが、先行して個別のご相談に応じています。

※ 順位向上保証・掲載保証・推薦保証は行いません。観察と改善論点の整理を目的としています。