この記事で分かること
- 全国7,643施設の外形調査が都道府県別データベースになったこと
- 自分の地域のページで確認できる項目と読み方
- 施設数の少ない県の割合を比較に使うべきでない理由
結論
全国調査の実測データを47都道府県別に切り出し、データベースとして公開した。各県のページで、施設数、AIクローラーの許可状況、llms.txtや構造化データの設置状況を全国値と並べて確認できる。施設数の少ない県では割合が大きく変動するため、県間の比較ではなく自分の地域の現在地の把握に使うことを勧める。今後は同一条件での再測定を重ね、変化を同じページで追える定点観測に育てる。
この記事に出てくる用語
- robots.txt
- サイトの入口に置く、クローラー(サイトを自動で読みに来るプログラム)向けの案内文。どのプログラムにどこを読ませるか・読ませないかを書いた、テキストのファイル。
- AIクローラー
- ChatGPTやGeminiなどのAIサービスがサイトを読みに来るときに使うプログラム。GPTBot、ClaudeBot、PerplexityBotなど、サービスごとに名前が決まっている。
- llms.txt
- AIに向けて「このサイトには何があるか」を要約して置く案内ファイル。比較的新しい提案で、設置は任意。
- sitemap.xml
- サイト内のページ一覧を機械が読める形にしたファイル。検索エンジンやAIがページを見つけやすくなる。
- 構造化データ(JSON-LD)
- ページの内容を機械が理解できる形で書き添えたもの。「これは診療時間」「これは医師名」といった意味づけを、人間向けの表示とは別に持たせる。
- 外形調査
- サイトの中身の質ではなく、上記のような「機械から見た形」が整っているかを、外側から機械的に調べること。
先日公開した全国7,643施設の外形調査(機械可読性の全数調査)を、47都道府県別に集計し、データベースとして公開しました。
全国の数字は業界全体の現在地を示しますが、経営の実感に近いのは自分の地域の数字です。競合はまず地元にいます。県別ページでは、その県の美容関連クリニックの施設数と、AIクローラー12種の許可状況、llms.txtの設置、構造化データ(JSON-LD)の出力、サイトへの到達可否を、全国値と並べて確認できます。
読み方の注意を二つ。第一に、この調査は外形の機械判定であり、地域や施設の優劣を示すものではありません。第二に、施設数の少ない県では、1施設の違いで割合が大きく動きます。割合の県間比較ではなく、「自分の県には何施設あり、どのくらいが外形を整えているか」という現在地の把握に使ってください。
このデータベースは、同一条件での再測定を前提に設計しています。次回の測定後は、各県のページに測定履歴として変化が積まれていきます。外形の整備状況が時間とともにどう動くか——動かないのか——も、観察の対象です。
この記事のFAQ
- Q. 自分のクリニックが調査対象に入っているか確認できますか?
- A. 個別施設の判定結果は公表していません。公開しているのは都道府県単位の集計のみです。自院の状態は、robots.txtと構造化データの出力を確認することで、同じ観点で点検できます。
- Q. 調査対象の「美容関連クリニック」の範囲は?
- A. 厚生労働省の医療情報ネットに由来する医科診療所のうち、美容外科・美容皮膚科・形成外科・皮膚科のいずれかを標榜し、ウェブサイトのURLが確認できた施設です。詳細は全国調査の記事に記載しています。
関連データベース: 美容関連クリニック AI可読性調査